ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ゴルフクラブのこれからの変化が想像出来るヒッコリーウッド

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本気でヒッコリークラブで遊ぼうと言う気になってから、オクで時々出品されるヒッコリークラブの安い出物を集めて来た。
その集めはじめの頃に集めたウッドは3本、前回紹介したWALTER・HAGENのウッドと、このW・CUNNINGHAMのモデルと次回紹介するGIBSONスペシャルパーシモン。
この3本のおかげでヒッコリーウッドの微妙な違いと魅力を発見する事が出来た。
それ迄はニブリックやマッシー等のアイアンしか打った事が無かったので、ウッドが打てるのか使えるのかまったく判らなかった。

もちろんアイアンよりずっと壊れやすいヒッコリーシャフトウッドだから、未だにフルスイングなんてした事は無いけれど、その感触や球筋は十分味わう事が出来た。
ただ、先に紹介したウォルター・ヘーゲンのウッドは普通にハーフショットで気持ち良く飛んでくれたし、柔らかな打感以外に違和感は無かったが、このウッドは違った。
時代的にヘーゲンのモノより古いのか新しいのか正確な所は判らないが...これは難しい。
最初にコースで打った時には、左引っかけか右プッシュのボールばっかり...ちっとも飛ばないし、思う方向に飛んで行かない。
その原因は写真の様にフェースが真っ平らだからだと思う。
リペアした様子は無いので、よく見るとフェースがRの無いただの平面どころか、何度もボールが当たったであろうと思われる部分は凹んでいるようにさえ見える。
これに比べるとフェースにRのついているウォルター・ヘーゲンのクラブの方がずっと易しい...これだけのクラブヘッドの進化で効果は劇的に出たんじゃないか...となると、当時の職人やゴルファー達は「この事に気がつくのにずいぶん時間がかかったんだなあ」とも思える。

ソールにはヒビが入っていたので、ナイフで削って隙間を空けてそこにエポキシを入れて固めたが...これで割れなくなったかどうか...自信無し(笑)。
グリップは皮は残っていたが緩んでズルズルだったので、裏に両面テープを貼って巻き直し...が、何度やっても奇麗に負けない。
しょうがないんで無理矢理巻いて止めたら、こんな汚いグリップに(笑)。
本当にオレってヤツは3次元が不器用だ。

さて、実際に使うのにはこのフェースを削ってラウンドとロフトをつけた方が良いと思うんだけど、「昔のヒッコリークラブ」を楽しむんなら、このままでの方がいいのかも...

改造は、まずはもっとトリッキーな、ギブソンのウッドで試してからだなあ。