ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

今日は桃の節句

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うちでも小さなひな人形を出していたのは、どのくらい前の事か...
小さくて質素なものでも飾るのが面倒で、一旦飾ると娘達も喜んでいるので何日もそのままにしていたっけ。

,,,娘二人とも未だになんの話も無いのは、あのひな人形をすぐに仕舞わなかったからかもしれない。


桃の節句と言っても、これは旧暦3月3日...つまり今で言えば4月上旬の桃の花が咲く頃の節句だったから、実際の季節ではまだ桃の花には早すぎて「梅の節句」とでも言った方が良いくらい。


そんな梅の花の満開の下、日の当たるベンチで年の行った男と小学校低学年くらいの娘が座っている。

多分、祖父であろうその男は、恭しく少女に寄り添う。
背中を丸め、高貴な姫君に従う召使いのような態度で「美味しい?」と尋ねる。
少し気取って、まるで高貴な姫君の様にすっきりと背筋を伸ばして、
ソフトクリームを食べる少女は静かに頷く。

春の日は少女の輪郭を輝かせ、召使いの背中にも優しくあたる。
幼い姫君が、やがて優しい女王様になるように
召使いはきっと見守り続けて行くんだろう。


そんな事を召使い達が願う、3月3日。
...今日はそんな「女の子の日」。