ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

土砂降りの雨の中...

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3日は漫画家コンペ「漫房杯」があった。
これは房総に住んでいる漫画家松田一輝氏が、同じ房総半島に住む漫画家達を集めてコンペを始めたもので、もう26年にもなると言う。
池内誠一氏が中心となり、私も創設メンバーの一人である漫画家コンペ「バレンタインカップ」とほぼ同じ歴史がある....といっても、バレンタインカップは年4回、漫房杯は年1回のペース。
漫房杯は今頃の時期の開催なので、どうしても梅雨と重なり悪天候の日が多いらしい。
まあ、ゴルフ好きの漫画家達はそんな悪天候なんて屁とも思ってないらしいから、こんな時期でも平気なんだろうけど...それも若いうちの話じゃない?

「雨の日はゴルフをやらない」が私の決まりなんだけど、それは私が自主的にゴルフに行く場合。
誘われたものに参加する場合は、雨でも嵐でもキャンセルはしない。

7月3日は、週間天気予報でも三日前のピンポイント予報でも「曇り」だった。
この時期の曇りなら、晴れているよりずっといいので天気の事は全然心配していなかった。
何回か練習もしてショットの安定性も増して来て、「あとはパットだけ」という感触で気合いが入りつつあった...が、2日前の予報で突然雨予報に...しかし、降っても降水量1ミリ未満とかで「問題なし」と思っていた。
それが1日前には「朝から晩まで雨」、おまけに「昼頃にはかなり強い雨」まで...

「ま、しょうがない」で、前の夜恒例の(楽しみの)車中泊前夜祭をする為に、道の駅「オライはすぬま」に...雨はもう家を出る時から降っていて、道の駅に着いた頃はしっかり本降り。
雨音を聞きながらの、それでも至福の前夜祭....車の屋根に当たる雨音はだんだん強くなり、止む気配も無い。
12時頃に顔を洗い歯を磨いて布団の中に。
雨音はどんどん強くなり、仕舞いには屋根の上で誰かがドラムソロをやっているくらいに盛大で派手で休みない音になった。
「うるせえなあ」なんて思いながらも、車のエンジン音なんかと違ってこういう自然の音はあまり気にならずの眠れるのが不思議だ。

翌日はしっかり朝から本降り。
パットをしようなんてカートから数分出ただけで、しっかりびしょ濡れになる。
一緒にまわるのは漫画家の那須輝一郎氏とゴルフ業界関係者の小倉氏。
雨のゴルフ...グリップが濡れてグラブも濡れ、いつものように軽く握っているとクラブが滑って飛んで行きそうな気になり(事実過去にそれで他人に怪我させそうになった事件があった)、必要以上に強くグリップしてしまうのでいるものスイングが全く出来ない。
シャンクが出たりダフったり、ボールの頭を叩いたりとんでもない所に当たったり...数ホールが過ぎた所でいきなり辺りが暗くなったと思ったら、すぐ向こうの山の方から地鳴りのような雨の音....「え?」と全員でその方向を見ると、真っ暗の雲の下に白い壁が表れてこちらに向かってくる!
「逃げろ!」と叫んで全員でカートに逃げ込む...たちまちカートは突風と猛烈な雨の中に包まれる...周りに壁の無いカートでは、風と一緒に吹き込む大粒の雨であっというまに濡れ鼠になり、慌てて全員で傘を外側に向けてさして雨の吹き込みを防ぐ...かなりの時間その格好で雨が吹き付け風が舞うのに耐える...カート正面のプラスチックの窓には大粒の雨がぶつかって真っ白になり何も見えない。

ようやくその雨の勢いが衰えた所でプレーを再開するが、面白い事にその「嵐の様な」雨を体験したあとでは普通の降りの雨がまるで小雨に感じてしまう。
もう自分も濡れていない所は何処も無いので、ハーフスイングでのパンチショットを繰り返しながらラウンドを淡々とこなす。
グリーンに水が浮き、フェアウェイのそこら中にクリークが流れ、スコアなんかより速く上がりたいのだけど、みんなこの雨でやる事が増えミスが増えて時間がかかっているようでハーフ3時間を越えてしまった。
濡れているものを乾燥機にいれ、着替えられるものは着替え、午後は諦めに包まれて淡々とまわる。
3ホール程で小降りになったので、濡れて気持ち悪いウィンドブレーカーを脱ぎ手袋も革製に変えてショットの練習。
結果はドラコン二つとニアピン一つゲット....特に最後のショートのニアピンはイメージ通りのフックボールとなり、納得。
雨が上がった最後の3ホールは、最終ホールでセカンド3ウッドのスライス打に失敗してボギーにした以外はバーディー逃しのパー...はじめからこんな天気でやりたかったなあ。

賞品はネット8位でドライブレコーダー....ドラコンとニアピンはワインだったので、残り2本は同伴競技者にプレゼント。

雨のゴルフ...ねえ。
やっても楽しくならないし、同伴競技者に怪我をさせそうなので自分からはもう絶対にしない。
もし、誘われた日が大雨だったら...断るのは悪いし失礼だしやるんだろうけど....ああ、悩ましい...