ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

僕がゴルフをやめた理由

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ゴルフ雑誌の編集は25年くらいやってました。
みんなが知っているゴルフ週刊誌です。
そのあとその出版社のゴルフ関係の広告を10年近く。
定年が見えてきた頃、早期退職して今は気楽なパート暮らしです。

ええ、その週刊誌の仕事で日本中の県のコースを回りましたよ。
南は沖縄や石垣島、北は北海道まで。
観光じゃなくて仕事でですから、全ての県でラウンドできた訳じゃないですけど。
大学までテニスをやっていて、ゴルフはその出版社に就職してから始めました。
始めたら熱中しましたよ、面白かった...

一時は競技もやろうと、仲間4人で関東のはずれのコースのメンバーにもなりました。
片道100キロ以上で遠かったけど、近くのコースの会員権は高くて手が出なかったですから。
それでも、4人で行くから楽しかったし、ガソリン代高速代も割り勘なので安くついたし。

上手くはなれなかった。
運動神経には自信があったんだけど、レッスン担当になった時にダメになりましたね。
なにしろ、毎週毎週違うレッスンプロの取材をする訳です。
必ず「お前もやってみろ」という事になって...まあ、取材のために体で体験もしなくてはいけない訳ですから、やってみる訳です。
それも、プロからOKが出るまで。
そういうレッスンは、一貫性があればいいんだけれど、実は毎週毎週逆の事をやらされたりする訳です。
前の週のプロに言われた通りにやっていると、「それじゃダメだろ」なんて言われて違う事をやらされる。
そういう事を毎週やっていると、自分の体をどう動かせばいいのか全然わからなくなっちゃう訳です。
なかには十年くらい経ってからまた取材に行くと、同じプロが「あの時言った事は間違っていた、こっちの方が正しいんだ、申し訳ない」なんて言ったりしましてね。

まあ、そんな訳で一時は10まで行ったオフィシャルハンデが14とか16で安定しちゃって、競技への情熱も冷めちゃって。
結局4人で遠くのコースに行くなんて事は3年で終わりましたね。

今?
今はゴルフやめました。
会社を辞めると同時にゴルフもやめて、今はテニスを楽しんでます。
いやあ、つまらなくなっちゃったんですよ、ゴルフが。
レッスン担当のあと、用品用具関係の担当になったんですが、その頃から道具やボールが変わってしまって。
ニクラスやワトソンや、バレステロスやノーマンなんかが強かった頃までは、例えばドライバーで300ヤードなんて彼らだって滅多に飛ばせなかった。
アイアンだって150ヤードを7番とか8番、フォローで9番なんて感じで、自分と比べる面白さがあった....そうか、バレステロスとは1番手違うんだ、ノーマンは2番手違うか、って同じ基準で比較できる楽しさがあった。
それが、ボールが飛ぶようになり、チタンヘッドが出てきて、アイアンのロフトがでたらめになり、馬鹿げた飛距離が普通になった。
プロの世界が、ティーショット300ヤード飛ばすのが普通になって、200ヤードをミドルアイアンで楽に乗るようになって、仕事なのに用具に対する興味がなくなってしまいましたね。

ゴルフ専門の出版社にいるんだから、会社にいた時にはコンペやら何やらでゴルフを続けていたけど、退職してから自分で行く気にはならなくなりました。
そういえば、用品用具の関係にいた事から、やめた時には家に自分のゴルフセットたくさんあったんだけど、中古ショップに持って行った時には驚くほど安い値段にしかならなかったですねえ...新しいものでも3年前のだったから、そんなものかもしれませんが。

会員権?
ああ、あのコースの会員権はずっと持っていてたまに月例なんか行ってたんだけど、コースがパチンコ業界に買い取られてましてね。
追徴金払えば会員の権利を継承できるとか連絡が来て、払う気にならなかったから消えてしまいました。

パチンコ業界や金貸しばっかりがゴルフ場買い取って、これからゴルフ業界はどうなるんですかねえ。
まあ、もう僕は関係ないんですけど。