ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ランクルからサファリへ

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憧れていて、愛着を持って乗っていても、錆やディーゼル規制で乗れなくなって行ったランドクルーザーBJ44。
娘達もあちこちに遊びに連れて行きたいし、ゴルフにも仕事にも車で出かけなくてはいけない機会が増えた。

特にジムニーの頃から、毎年一週間以上かけて夏に行っているキャンプや旅行の事もあり、どうしてもクーラーのついた車に変える必要があった。

BJ44の代わりの車となると、普通ならまず同じトヨタの60系だったけど...
クラシカルな雰囲気の44に比べて、なんだか丸く太くなった60系は「太り過ぎのランクル」と言う感じで、あまり気に入らなかった。
そんな事で、始めは安い中古車探しから始めたのだが、三菱パジェロのヒットのために4駆ブームが起き始めていて、4駆はどんな車も決して安くは無くなっていた。

探しても中古車では適当な車は見つからず、やむを得ず「10年以上乗るから」と言う事で新車に目標を定めた。

最初は、同じトヨタ
営業の人に、今までランクルに乗っていたから、それを下取りしてもらって、同じランクルの新型が安くならないか、と交渉。
このとき、この営業の男は今まで乗っていたランクルを見て「こんな車、とても下取り出来ません」「むしろ、廃棄料がかかります」と言いやがった。
おもわず「お前のとこの車を大事に乗っていたのに、その言い方は何だ!」と言ってしまった。
で、トヨタは除外。(この営業、あとで上司に怒られて謝りに来たが追い返した。)

パジェロは、乗用車のように乗る人が増えていて、軟弱に見えたので除外。

いすゞジープも検討したが除外。

で、残ったのが(と言うより、最初からこれに目を付けていた)ニッサンのサファリ。
ランクルと双璧をなすハード4駆の雄。
ランクルもサファリも海外でのハード使用で評価を上げた、隠れた日本の名車と言える。
日本国内では消防車などの特殊用途に多く用いられたので、一般にはあまり知られた車ではなかった。

この当時のサファリは、新しく「ダブルオーバーフェンダー」「ハイルーフ」「乗用車並みの室内装備」という、自分の理想に近い車となって売り出していた。
問題は値段が高かった事。
ただ、10年以上乗る事だし、エアコン装備と子供達にも優しい乗り心地、それにランクルと同等の悪路走破性、ハイルーフで室内が広い、基本的な構造の頑丈さ、安いディーゼルでの5速MT、と条件は完璧だった。
そのため頭金を払い、あとはローンということで、初めての新車に乗る事になった。

...実車を初めて見たとき、奥さんが言った言葉...
「大きい! まるで戦車みたい!」