ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ベン・ホーガン、プラス1でも...

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「道具で上手くなれるなら」と言ったって,このアイアンで良いスコアが出るかどうかは疑問。
このベン・ホーガン+1は、今年YASO氏のオークションで落とした、クラシックアイアン。

以前ゴルフを始めて間もない頃、尊敬する先輩から「上手くなりたかったら、こういうアイアンを打ちこなすようになれ」と言われて、ローンで手に入れて使い始めた「ベン・ホーガン ディケイド」に顔が似ている。
...実に造形の美しいアイアンだと思う。

形はいわゆるフラットバック、いかにもシャフトよりに重心がある「フックが出難い」アイアンだ。
シャフトはエイペックスの4、S相当の堅さ。
このアイアンは当時のアイアンの基準に対して1番手ロフトを立てている事から、このネーミングがついたと言われている。
それでも、今の基準に対しては寝ているが、2番手も違うという事はない。

黒トップとの一番の違いはソール形状だろう。
黒トップの鋭い剃刀のようなスクープソールに対して、背面に刻印してあるようにバウンスソールになっていて、黒トップよりずっと振り抜きが良くなる。
ちゃんと当たれば、うっとりするような気持ち良い打感の黒トップも、しっかり打ち込まなければボールはいつもハーフトップのような当たりとなり、距離も出ず方向性も悪く打感も悪くなる。
自分の感覚では黒トップで「気持ち良い」と感じる当たりはラウンドに数発...それでも、その数少ない「当たり」は記憶に残る快感ショットになるんだが...

打ち込もうとする意識は、ラウンド後半で左に引っ掛ける球筋が多くなる...勿論、これは自分が悪い事が理由なのは判っているんだが...いつまでたっても同じ事を繰り返す。

そこで、手に入れて以来一度しか使った事のないベン・ホーガンを使う気になった。
このアイアンのグリップは、コード入りありコード無しあり、古すぎるものあり、バックラインありあり、なしあり...のてんでんバラバラなので(こんなグリップでよく前の持ち主は使っていたものだ(笑))、まずグリップを交換してから使う。

フックが出難いという事は、自分にとっては思い切りフックを打つつもりでちょうど良いかもしれない。
これから、堅くなるフェアウェイの状態で使うには黒トップより良いとは思うけど。

それでも、まあ...スコアが良くなる事はないだろうなあ(笑)。
でも、現代キャビティーを今現在はどうしても使う気にならないんだからしょうがない。
「いい気持ち」のショットが黒トップより多かったら、大成功。

このベン・ホーガン+1を全く使えずに、ギブ・アップとなったら...その時は中古クラブ屋か、オークションの世話になるつもり。