ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

スコアの70パーセントは120ヤード以内

イメージ 1

「スコアの70パーセントは、120ヤード以内で打たれている。」
ジャック・ニクラス

確かにそうだ、と言えるだろうか?
サム・スニードは「スコアの60パーセントは、125ヤード以内で打たれている」と言っている。
納得出来る?

この二人とも、希代の名手...ゴルフの名人中の名人の言葉なのだ。
多少一般のゴルファーの腕を考慮して言ったとしても、まだ甘すぎると思う。
私自身の経験で言えば、スコアの8割以上は100ヤード以内で打たれている、だ。

普通の運動神経の人が、2ー3年もゴルフをすれば大体全員ボギーオンはするものだ。
パー4なら、2打目で乗せることは出来なくても、100ヤード以内には必ずボールは行く。
2打目で100ヤード以内にボールがないとしたら、私のように力任せにボールを引っ叩いてOBを連発するとか、ティーショットが酷く曲がって林の中や池にぶち込んでいる人の場合だ。
例えばちょっと長い400ヤードのパー4だって、150ヤードを2回打てれば3打目は100ヤード。
550ヤードのパー5だって、150ヤードを3回打てれば、4打目は100ヤード。
パー3のホールなら、グリーンの近くに行きさえすれば2オンは出来るはず。
それが乗せることが出来て2パットなら、ボギーですむ。
誰でも、90では回れるということだ。
でもアベレージゴルファーにとって、いつも90を切ることは結構難しい。

ニクラスやスニードの言葉の意味は、「だから、スコアを良くするには120ヤード以内のショットの練習をしろ」ということだが、普通のダッファーには120ヤードを必ず乗せるって言うことはかなりハードルが高い。
それより、「グリーン周りやパットの練習をもっとしろ」という意味に取った方がいいだろうと思う。

実際に自分がこの前のラウンドで叩いた二つのトリは、いずれもパー4で2打目はグリーン近くまで行っていた。
一つはそこからザックリ、トップ、ピンオーバー3パット。
一つは、バンカー越えでバンカー、ピンオーバー、3パットでいずれも7とした。
つまりアプローチの失敗と、パットの失敗。
2打の普通のショットに対して、100ヤード以内(というよりグリーン周りから)で5打!
これが我々レベルのゴルフの姿だろう。
グリーンの状態や、ハザードの状態によっては、ここで8だって普通にある。

我々は、本当にアプローチとパットの練習をすれば、スコアは縮まる。
普通のショットの練習に比べて、ハーフショットやアプローチのコントロールショット、転がしやピッチエンドランの練習は地味だしつまらないけれど、練習時間の7割や8割をそれに向けたら、確実にスコアは良くなるだろう。

問題は、そんな練習はつまらないから練習自体をやらなくなったり、練習場の環境では実際にはあまり役に立たないかもしれないということ。
練習場のマットの上ではソールが滑るためにアプローチでのミスが出難く、本コースでのグリーン周りの芝の状態は練習場よりずっと難しい。
特にサンドやアプローチウェッジではザックリやトップが出やすい。
それにコースでのグリーン周りでザックリなどやると、それだけで平常心を失いパニックを起こしてしまい、ミスが連続することになりやすい。

そういう人は、禁止されている訳ではないのだから、ジガーやチッパーと言った「アプローチ専用クラブ」の使用を考えてみてもいいと思う。
「使うのが恥ずかしい」と思っている人が多いクラブだけれど、それでピンに寄るならザックリトップを繰り返すよりずっといいと思うんだけれど。
ユーティリティークラブが一般に認知されているんだから、ジガーもチッパーも堂々と使えばいい。

我々は120ヤードなんて贅沢は言わない....60ヤード以内は、なんとか3打以内で収めたいよなあ...