ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2011年、マスターズ2日目

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ある意味では一番面白い2日目だ。
カットラインを巡るスコアの動きは、予選に落ちて何もかもが煙のように消えてしまう者と、歴史に残る戦いへの参加の権利を得る者とに分かれるために、ある意味で優勝争いより厳しく辛いものになる。

よく言われている事だが、予選で落ちれば落ちるだけ、惜しい落ちかたをすればするだけ、予選を突破するのは難しくなって行く。
ゴルフというゲームが、心理的なプレッシャーにもっとも影響されやすいゲームであるからこその言葉だ。

はじめは優勝争いをするつもりで挑戦していたものが、予選落ちを繰り返して行くと、やがて予選突破そのものが目標になっていく...そうなってしまうと、予選突破という壁を超えるためのプレッシャーがどんどん大きくなって行き、信じられないような崩れかたをしてしまう。
石川がそうなりかけていた。
去年のバックナイン、彼の普通のプレーが出来れば通過は確実と思われていたのに、プレッシャーで普通のスイングが出来なくなり、結局自滅して行って1打差で落ちてしまった。
この傷から立ち直っての、今年のマスターズ...13番で2オンしながら3パットをしてパー。
14番、バーディーチャンスから、ほんの1メートルも無いパーパットを外してボギー。
まるで去年のビデオテープを見ているようだった。
(去年はここから連続ボギーで崩れて行った...)

15番でバンカーから寄せてバーディー、その後の苦手にしていた16番でのショットを見て、彼がこの1年で確かに進歩している、という事を認める事が出来た。
今年もまた落ちていたら、彼はもうマスターズでは予選を通れないんじゃないか、なんて心配していたけれど。
あと2日、暴れる事が出来る事は素晴らしい体験になるし、その2日で大きく成長する事が出来るだろう。

試合展開は、22歳のマキロイ、24歳のジェイソン・デイ、23歳のリッキー・ファウラー達「ヤングライオンズ」と、復活して来た「オールドタイガー」やミケルソン達ベテランの世代を賭けた戦いとなれば面白い。
それに、伏兵としてキロス、ウッドランド、ダスティン・ジョンソン、リッキー・バーンズ達飛ばしや勢が絡んだら、最近に無い最高のマスターズになりそうだ。

明日からが、今迄以上に楽しみになって来た。