ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

がんばるのは...

イメージ 1

以前、1999年頃から私は「がんばらないぞ!」、そして「がんばらないぞ! 2」というホームページをやっていた。
6ー7年続けたホームページで、みんな一生懸命にがんばりすぎている...疲れたら休もうよ、がんばれと言われなくたって十分がんばって来たんだから...そろそろ違う価値観で生きようよ...そんな意味を込めていた。

ケ・セラ・セラ と生きて
セ・ラビ と酒を飲み
あかんべー でさよならしたい

と。

今、このゴルフブログで「がんばれ日本!」を続けているのは、そんな自分のやって来た事とは正反対の事に見えるだろう。
でも、この言葉をかけているのは、ただ被災者に向けて言っている訳ではない。
被災者は、家族や友達を失い、家を失い、財産を失い、仕事を失い...何もかも失った後で、なんとか生きているだけでもう十分がんばっている。
もうそれ以上、無理してがんばる必要は無い...それよりも、とりあえずは身も心も傷を癒す事に専念して欲しい。

がんばって欲しいのは、我が身と引き換えに困難な戦いを続けている福島原発の作業員、消防士、警察官、自衛隊の方々。
あれほど酷い、広い、悪天候の被災地で、懸命の捜索や復興、被災者の生活支援を続けてくれている、レスキュー隊や、陸海空の自衛隊、警察官、機動隊、世界各国の援助隊の方々...
そして日本中で活動を始めている、ボランティアの方々、わずかでも足しにして欲しいと援助物資や義援金を送る方々...そして、電力の足りない中、停電や、電車の削減の中で耐えている方々・・・つまり、今生きてこの大災害に心痛めている全ての日本人。
そういう方々に、もう少しがんばって欲しい...自分も含めて、今しかないんだと思う「がんばる」時は。
後でだらけたってかまわないから、今はみんな「がんばろう!」と、あえて言う。

今、原子炉も外部電源がつながり始めて、やっと少しの光明が見えて来た。
もちろん、まだまだ時間がかかるだろうけれど、改善される方向が見えて来た事は大きな希望になる。
これさえ落ち着けば、地震津波の大災害の一時も早い復興に弾みがつくだろう。
被災者の方々の、以前の生活に少しでも近づく復興が身近なものとなる。


...今更ながら思う...東北の太平洋岸の、歴史を重ねた風情溢れる町並みと暮らしは、もう二度と見る事が出来なくなってしまった、という事。
以前からゆっくりと旅をしてみたかったのに...この喪失感は、消える事は無いんだろうな。