ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

37500円

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机の上の二つの瓶の中には、全部で37500円ある。
さっき数えたばかりだから間違いない。

何のお金かといえば、去年の年の初めに約束した掛け金...というより、貯金の金額だ。

夫と私は趣味はゴルフ。
先に仕事の必要があって始めた夫に、「やってみると面白いから。」と言われてゴルフ教室に行くようになった。
それから6年経つけど、今ではスコアは同じくらい...100を切ったり、切らなかったり。
スイングはゴルフ教室で教わった私の方がきれいだと言われるけれど、夫は力だけはあるのでたまに凄くいいスコアも出す。

子供のいない共稼ぎなので、一昨年は夫婦でそれぞれ30ラウンドほどすることができた。
夫と一緒のラウンドも月1はできるようになった。
...夫婦喧嘩も増えた。
勝った負けたで、結構マジ切れしたりする。

で、昨年の年の初めに「賭けをしよう」ということになった。
いろいろと検討した結果、「年間を通して穫ったパーの数で、勝負だ。」
つまり、平均スコアだと似たようなものだから、一つパーを穫るごとにそれぞれの瓶の中に500円を入れること...一年経って多い方が勝ち。

...一年経った。
結果は、二人で合計37500円の500円玉が貯まった。
...が、私の瓶には500円玉は5枚しかない。
後は35000円...70回パーを穫った夫の圧勝だった。
これは夫の作戦勝ちだった。
夫は飛ぶので曲がると大叩きはしょっちゅうなんだけど、フェアウェイに残れば白ティーからではパーもとれる。
それに比べて飛ばない私は、パーオンすることは稀で、パーパットはいつも長い距離が残る。
パーパットを「入れなきゃ」と思うとますます入らなくなった。
結局、ボギーやダボばかりになった。
トータルスコアは似たようなものなのに、パーの数の勝負じゃあ完敗だった。

...夫の偉そうに見下したような「どや顔」に腹が立つ。
「勝負にならないな」の声に、また口惜しくて「ブチッ」と切れそうになった。
「なによ!そのい・」
「じゃあ、この金でお前が欲しがっていたドライバーを買ってやろうか?」
「あ......」

...今年は、違うニギリを考えなくては。