ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

冬の旅

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はじめの予定といろいろ変わって、4年ぶりの家族旅行に行くことになった。

娘二人が有給休暇をとり、4人が寝るにはちと窮屈な小さなキャンピングカーで高原の紅葉を見て温泉に...ということに。
が、いきなりの「予期せぬハプニング」でのスタートをしたのは2日の夜のこと。

仕事を終わって帰宅した下の娘を乗せて、満月の輝く夜7時に家を出る。
一人暮らしの長女を乗せるためにK市に向かっている途中から、いきなり横殴りの雨が。
それが走るにつれてひどくなり、まるで台風のような土砂降りになってきた。

家族4人が一緒に旅に行くのは4年ぶり。
まずは雨の中央高速で清里へ...ところが須玉で下りて清里へ向かっていると、何やらチラチラと白いものが...

道の駅「南清里」を過ぎる当たりからはもう完全な吹雪状態。
今までずっと乗っていた4駆ではない、普通の2駆のキャンピングカーでおまけに夏タイヤ...気温は氷点下だし、もし地面に積もってきたら動けなくなるのは必至。
対抗するトラックのライトには、風で舞い上がる地面に落ちた雪の渦が実に美しく凄まじく浮かび上がる。
汗かきながらも車中泊場所の美しの森山駐車場に到着。
その夜は狭い車内で4人で羽毛布団にそれぞれくるまって就寝。

次の日は快晴...昨夜の大嵐のために澄み切った空気の向こうに、雪化粧した八ヶ岳や間近に見える富士山の姿に改めて感動する。
清泉寮で朝食をとり、寄り道しながら軽井沢を回って草津へ...清里高原草津高原の高いところの紅葉は既に終わっていたけれど、それより下の部分では今も美しい紅葉と雪をかぶった山々の対比が実に美しく、冷たい空気の中たっぷりと楽しめた。
そして草津、町営大滝の湯でゆっくりと温泉三昧。
まあ、あっちは女3人、こっちは男一人のためにそんなに長湯は出来ないけれど、空に輝く月と冷たい空気、それに硫黄の香りに満ちた温泉はやはりこの世の幸せ...これに酒があればなおいっそう、なんだけど(笑)。
ゆっくりした後、湯畑を見て西の河原に行き、足湯に入ってこの日の泊まり場所、道の駅「草津運動茶屋公園」に。

翌日はここから榛名湖をまわって(といっても、榛名山に登るのに雪が凍っているところが多々あり、車がスリップしてスリル満点の上り道ドライブだった)、伊香保温泉に。
伊香保温泉では、「伊香保温泉露天風呂」でゆっくりと温まる。
周りは紅葉と雪景色で、これまたなかなかの雰囲気。
そこでゆっくり温泉を楽しんだ後、帰路に...途中、伊香保カントリークラブの横を通り、ゴルフをプレーしている人たちの姿に「楽しんでる?」なんて、呟きながら(笑)。

20歳をとっくに過ぎた娘たちが、喜んでついてきて家族一緒に旅をする...それも決して豪華ではない貧乏旅行なのに...俺の人生に文句はない、と実感する旅だった。

さあて、しばらくはゴルフする金がねえなあ(笑)。