ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

下手になって行く悲しさよ...アアセツナキワガココロ

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練習はしてないんだけどね。

ラウンドする度に、自分が下手になって行くのを感じて切ないんだ。
「あれ? こんなことミスした事なんか無かったのに」なんてミスが、この頃しょっちゅう出る。

一番最近多いのが、フェアウェイウッドのミス。
スライスを打とうとする場合はまだ良い。
問題はフックを打とうとする時だ...最近ラウンドに二つや三つはとんでもないミスが出る。
右から回すために、ボールをやや中に入れてやや右を向いて構えて、フェースをややかぶせてスタンス通りに振り抜く...今までの長いゴルフ人生で、こうしてフックボールを打ってきた。
それが...最近はヘッドの先っぽにあたってほとんど真右に飛び出すショットが多くなった。
自分じゃちゃんとフェースに当てるつもりだったのが、ほとんど手応えの無いファールボールの様になり、酷い時には空振りにさえなる。
それは、アイアンのシャンクより酷い、やっとヘッドの先っぽをかすった様な当たりで、当然ボールはOBや池や山の中に飛び込んで行く。

結果、ボールをなくした上に、ペナルティーが大量に出て、得意の大叩きホールとなり、下手すれば二桁にもなる。


多分、自分の意識しているより右肩が下がり、スイング軌道がアウトインに流れ、レベルに触れずに掬い打ち打ち軌道になって、体は開き腰が開き、イメージしているのとはかけ離れたスイングをしているんだろう。
「違う!」ってのは分かっているし、自分じゃそこに注意して振っているつもりなのに、そうなってしまうのだ。

多分これは歳のせいなんだろう。
気持ちと体の動きが一致しなくなっているのだ...それプラス、関節は硬くなり筋力は落ち、動きを統合する反射神経運動神経はすでに耐用年数を過ぎてボロボロになっているのだ。

思えば、昔からアメリカメジャーの試合で、初日の「オナラブルスタート」とやらで高齢のベテランゴルファーが記念の一打を打つのを見て来たが、60代頃までは「さすがプロ!」と言われるような綺麗なスイングをしていても、70歳を過ぎたプロたちが急にまるでぎこちない年寄りスイングになってしまうのが不思議だった。
柔らかく合理的なスイングをして来たプロたち(そしておそらく今も毎日たくさんのボールを打っている)でさえ、70を過ぎるといかにも体が満足に動かず飛距離も全く出ない様なスイングになってしまうのだ。
だから、俺たちろくに練習も運動もしない素人が、70を過ぎて若い頃のように体を動かせるなんてありはしないのだ。

てなわけで、さてどうしよう...と思う。
「どうやったら誤魔化せるか?」が問題だ。

多分一番マシな対処法は、「無理せず、見えるところ・計算できるところに着実に打つ」なんだろうけど。

「若者」を通り過ぎたら「成熟した大人」になれば良いものを、欲も身の程知らずの願いも捨て切れない俗物は、年月を経てもただの「バカモノ」にしかなれない。(「わかっちゃいるけどやめられない」の真実は「わかってないから繰り返す」なんだ。)


とはいえ、本音じゃそうして切ない思いを繰り返す人生もそれほど嫌いじゃない。

なんて思っているから、また次もミスを繰り返して得意の大叩き人生が続きそうだ...

クラブのせいじゃない、ボールのせいじゃない...

ダーレノセーデモアリャシナイ〜〜
ミンナオイラガワルイノサ〜〜

ってさ。