ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

武漢肺炎で終わる「グローバリズム」とか言う「夢の世界」

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グローバリズム...辞書で調べりゃ「地球主義」なんて言葉が出てくる。
ちょっと前までは、この「グローバリズムこそが世界を救う」なんて、大声で叫ぶ人が多かった。
なんでも、それは最終的に国境を無くし、世界を一体化し、自由と平等の世界を作り上げる...なんて事らしいけど。
なにせ俺はバカだから、こういう高尚な思想はなかなか理解出来ない。

だけど、その後の現実世界で起こった事は...「国境を越えて世界を一体化する」ってのは、それぞれの国の片隅で非合理的ではあるけれど伝統に則って真面目に作られてきた個性的な製品を、世界の大企業が「ただの価格競争」の場に引き摺り込んで破壊し尽くす事と、その価格競争で競争相手を破滅させてその市場で寡占・独占を果たす事だった。
その価格競争の大きな部分が原材料費と人件費だったことから、先進国の企業は競って人件費の安い後進国に工場を建て、原材料を確保するために援助金を出して権利を握った。
結果、金持ちはますます金持ちになり、貧乏人はますます貧乏になるという現象が世界中で起こった。
この流れは止まりそうにない、と世界中の貧乏人や後進国が絶望しかけた時に、この肺炎が発生した。

この大厄災の対策として、各国は「国境を超えた流れ」をまず止めた。
最初に人間の流れを止めると、それは色々な物資の流れにも影響して行った。
大事な食糧や工業製品の原材料、エネルギー源、技術情報まで、各国はそれぞれのやり方で流れを制限していかないと、国民が死に、経済が死に、国のシステムが壊滅してしまう...つまり、今までの「グローバリズム」と真逆の流れだ。
結果、各国は大金持ちに養ってもらう奴隷状態から、それぞれに自分で食べかつ作ることが出来る自立した国の在り方を否が応にも考えなければならなくなった。
今、それぞれの国がそれぞれの方法で、必死にこの肺炎に対処している。
...それらの国々がこの肺炎をしっかり食い止めることが出来た時には、いま謳われている「グローバリズム」とか「グローバリゼーション」なんてお題目は死語になっているんじゃないか、と俺は思う。

全ての地球の人間が、先進国の大国の「金持ち暮らし」を夢見るのは不可能だし、間違っている。
こんな世界的な厄災が、結果として世界各国の各民族が「自分達なり」の「幸せ」や「生きる目標」を考えるようになるキッカケになればいいんだけど。
 

...なんだかカッコいいこと書いちまったけど、俺の「幸せ」はそんな大層なことじゃない。
ああ、まず奥さんの病気が治って、安くて旨い酒飲んで、安くて美味いツマミ食って、オンボロキャンピングカーで日本各地を流れ歩いて、いろんなゴルフ場でヒッコリーでゴルフを楽しむ...もちろん仕事も楽しくやって。
...それだけでいいんだけどねえ。


きっと世界のどこかで頭の良い誰かが、この肺炎の特効薬やワクチンを開発してくれるはず(俺みたいなバカヤロと違って、頭の良い人間ってこんな時のために存在しているんだろ?)。
そうしたらきっと世界は各国それぞれに、今までよりずっと良い時間を過ごせるようになる。

俺は待ってるぞ〜!