ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ボールをヒットするまで息を止めていれば..

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「ボールをヒットするまで息を止めていれば、パッティングのストローク中に頭や身体が動きにくい」...ジャック・ニクラス


パッティングは、ワンピン以内の距離なら、10年15年ゴルフをやっているアベレージゴルファーより、むしろはじめてパターを持った子供の方がカップインする確率は高いくらいだとも言われている。

そんなアベレージゴルファーのパッティングのミスの原因として、一番多いのが「ミスヒット」というのは、ゴルフの「深さ」を象徴しているようで面白い。
ただ、わずかな力でボールを打って短い距離を転がすだけなのに、長いクラブで思い切り振ったショットの時より「打ち損ない」が多い、なんて考えてみれば不思議なことなんだけど。

...打った瞬間に、「あ、ちゃんと当たらなかった」なんて経験、結構多いはず。
そんな、ゴルフをやらない人から見れば滑稽なくらいの短いパットのミスの原因は、昔から「ボールから目を離した」「カップが気になって打つ前にカップを見た」「身体が揺れた」「スエーした」...等々言われている。
そして、それを戒める名言格言には「カップインの音を耳で聞け」とか「カップインの音がするまで、ボールのあった所を見ていろ」とか「セットしたら、もうカップを見るな」とかの言葉がある。

...短い距離のパットというのは、「入って当たり前」と感じてしまうもの。
それが、「欲」と「緊張感」と、「失敗したときの屈辱感」と「自信をなくす恐れ」と「弱いと見られる心配」が、自分では意識しない余計な動きを呼び込んでしまう。
...自分ではボールを見て打ったつもりなのに、気がついたらカップに意識が行っている。
ラインばっかりに気をとられて、手が動かない。
真っすぐ打とうと思い過ぎて、身体がスエーする。
なまじ力を加減して動かさなくてはいけないストローク故に、そんな余計な動きがどんどん正確なヒットの邪魔をする。

そして、短いパットミスを繰り返していると、自信をなくし、苦手意識ばかりが大きくなって行く。
シャフトの長さを変えたり、グリップを変えたり、パターを次々買い替えたり、あの手この手と藁にもすがる気持ちで試行錯誤するけれど...自信を持てるようになるのは難しい。

まあその前に、このジャック・ニクラスの簡単な言葉を聞いてみよう。
「セットしたら、打ち終わるまで息を止めておく。」
案外集中出来る。
そんなに長く息を止めることも出来ないから、セットしたらもう迷っている時間はない。
息を止めることを考えていると、緊張で浮ついていた身体がしっかりと落ち着く...ような気がする。
「ヒットするまで」だから、ヒットする前に集中力が切れることはない。

簡単なことだから、パターを変える前にどうだろう?
ただし、ラインや芽目の読み違えはパットを打つ以前の問題で、短い距離が全部入るようになる訳では決して無いので、ご注意。

(...他人がパットを打つ時って、同伴競技者だって息を止めて見ていることが多いんだから、打つ人が息を止めて打つってのは当たり前の気もするんだけどね。)