ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

生ビールの日々

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30度を軽く超える日々が続く。
もう、今は日向に出るのが恐ろしく、影から影を伝い歩いている身となってしまったが...

ずっと以前は、昼の生ビール一杯のために暑い日を選んでプレーするような時代もあった。
夏は自分の季節、というにはゴルフを始めたのが30代半ばだったので、すでに若さの時代は終わりかけていたのだが。
でも、少なくとも40代半ばまでは夏の陽射しを恐れはしなかったし、日焼けで真っ黒になるのも全く気にしてはいなかった。
汗をダラダラ流して、着ているものは絞れるほどに濡れていても、昼の生ビールの最初の一口のために水を飲むのを我慢していた。

ハーフが終わって、真っすぐにロッカーに直行し、汗を拭き新しいシャツに着替えてから...レストランに行き、まず「生ビール大ジョッキで!」。

運ばれてくる生ビールを見るだけで、思わず舌なめずり...
他に飲む人がいれば「乾杯!」いなければ「失礼! お先に頂きます」。
その一口。

至上の幸福、現世最大の幸せ、生きてて良かった、もうなんにもいらない....の世界に。
「俺は、この一瞬のためにゴルフしに来てるんだ!」と言い切れる幸せ。
...思えば、骨折してまだギブスもとれないうちにコースに出て来て、スコアそっちのけでこの一杯の幸せを味わったこともあった。

...ああ、それなのに...
月日は流れ、年をとり、頑丈さが売り物だった体にはあちこちに修理箇所が出て来て、ついにはラウンド中の飲酒絶対禁止令を医者に出されてしまった。
...もうゴルフ場に、あの至福の一杯は有り得ないのだ...

そんなことが、夏のゴルフに踏み切れない一番の原因かもしれないなあ...
あの、夏のコースでの一杯の生ビール...夢にまで見るもんなあ...