ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

タイガー、カムバック!

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今年、タイガーがツアーに本格的に復活するか? に注目が集まっている。
あのスキャンダル以来、故障とイップスに悩まされて成績が急降下し、ツアーでその姿を見ることが激減したタイガーだが、このまま消えてしまうのはちょっと情けない。

普通なら十分すぎる以上の成績を残したゴルファーとして讃えられて当然な存在なのだが、俺的にはまだやり残したことがあると思っている。

何しろタイガーが若くしてアマチュアからプロになり、黒人選手あるいは有色人種のゴルファーとして白人選手たちの作った世界へ挑戦し、その対応やルールまで変えてしまった「ヒーロー」になるのをリアルタイムで見てきた俺には、ゴシップなんかをきっかけにした没落したままでで終わるのは「物語」の終わりとして納得できない。

俺が彼に望んでいるのは、「消え去りゆく王者の誇り高い敗戦」の記録だ。
彼には彼に憧れ、台頭してきた若い挑戦者達との、記憶と歴史に残るような試合を残して欲しい。
かってのボビー・ジョーンズ対ウォルター・ヘーゲン、アーノルド・パーマージャック・ニクラスジャック・ニクラス対トム・ワトソン達の戦いに匹敵する、あるいはそれを凌ぐ戦いを残して欲しい。
相手はジョーダン・スピースでも、ダスティン・ジョンソンでも、ローリー・マキロイでも、あるいは松山英樹でもいい。
激闘・死闘を演じて、爽やかに負けてから引退して欲しいのだ(もちろん、
勝ちもありだけど)。
そして堂々の一騎打ちでタイガーを下したものこそ、真の次世代のヒーローとなりスーパースターになる...今は結局群雄割拠の戦国時代で、日替わり優勝の日替わりヒーローになっている。
ヒーロー・スーパースターのお墨付き・免許皆伝は、タイガー・ウッズとの一騎打ちに勝った者...そんなファイナルストーリーの立派な敵役として、タイガー・ウッズには以前と同じような強さに復活する責任がある。

彼がデビューした時から見ていたからこそ、それを見てストーリーの完結を感じたいのだ。
強くなり、頂点に立ち、やがて力衰えて若きヒーローに敗れて去って行く姿まで見せる事で、ターガー・ウッズのお話は終わらせたい。
ゴシップや故障やイップスで終わりではいけないのだ。

これが今シーズンのツアーの、俺の一番の楽しみだ。