ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

美学のロングアイアンか、実利の7番ウッドか,,

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以前から、何度も何度もこのテーマを記事にしている。

ロングアイアン...自分はこれこそゴルフの面白さ、深さ、ショットの快感を感じる事が出来る一番のクラブだと思っている。
上手く打てた時の高揚感や充実感、宙を裂いて飛ぶ弾道の素晴らしさ、「これぞゴルフの醍醐味」と先人達や偉大なゴルファー達が口を揃えて語っているのがよくわかる。
自分のゴルフの歴史の中でも、記憶に残るショットの多くはロングアイアンによるスーパショットだ。

が「ロングアイアン」...これほど難しいゴルフの道具はない。
と言っても最近のユーティリティーに近い様な、低重心・深重心で慣性モーメントの大きいキャビティーアイアンのロングアイアンの事ではない。
私の使っている黒トップの様なクラシックアイアンやマッスルバックアイアンでのロングアイアンの事だ。
3アイアンの写真を見て欲しい。
ウソみたいに長いネック...この為に低重心の様に見えるバックデザインも、計測してみると見かけより遥かに高重心になっている。
そしてとんがったスクープソール...ロングアイアンはシャフトが長い為にフラット軌道になるので、今の普通のアイアンの様にソールを滑らそうとすると、リーディングエッジが芝の上を滑らない為にほんの少しの誤差がただのダフリショットになる。
かと言って、打ち込んだってドンピシャの位置に打ち込まなければ半分の距離も飛ばない悲しいショットになる。
ロングアイアンはショートアイアンと同じ様に振ればいい、とかロングアイアンだからといって力を入れるな、なんて名言の記事を書いている自分だけど...「そんな風に振って当たるかい! ロングアイアンはどう打ったって難しいわい」と言うのが本音(笑)。
昨日のラウンドでも、2度使って2度ともひどいミスになった。

実際問題、最近ではプロでさえ普通のロングアイアンは避ける様になって、ロングアイアンにフィーリングが近くて易しいユーティリティークラブを使う者が多い。
一般向けのアイアンのセットなんて、5番からが普通だし(5番と言ってもロフトは以前の3番くらいだし、遥かに易しくその距離が打てるから、それ以上は必要ないんだろうけど)。

しかし打てる限りはクラシックアイアンを使いたい自分にとっては、まだ4番からならなんとか打って楽しめるので最近のアイアンを使う気にはならない。

そこで、以前から何度も試しているショートウッド。
以前使ってすぐにやめたのは、あまりにボールが上がり過ぎて風に弱い事と...やっぱりその弾道が好きじゃなかったから。
しかし、残り200ヤード前後を3番アイアンで殆ど失敗している現状では、風さえ拭かなければほぼ70パーセントは上手く打てるショートウッドは魅力がある。
昨日のラウンドではそれも実験する為に15本のクラブを持って行った。
ミズノの1番ウッド・・・ロフト9・5度、白マナの73X
3ウッド...テーラーのツアースプーン、青マナの73S。
4ウッド...キャロのスティールヘッド3、ユニフレックススティールシャフト。
7ウッド...キャロのスティールヘッド3、ユニフレックススティールシャフト。
3~S....スポルディングの黒トップ、ダイナミックのRシャフト(多分)。
58度...キャロのV。

7ウッドはパンチショットで上手く打つと低い弾道で200ヤード打てる事が判った。
これなら3番アイアンを外して7ウッドで行けそう、だけど....

どうもね...ロングアイアンが使えなくなるってのは自分がゴルフを十分楽しめなくなる程衰えた様ながして...
アイアンを2番・3番と1本ずつ外して行かなくちゃならないのは、凄く寂しいし未練が残る。
でも現実は...低く飛んでギュウンと上がって行く「ロングアイアンの球筋」をメージしてスイングしてるのに、大ダフリした土煙の向こうをだらしなくゴロンゴロンと転がって行くボールを見てひどく傷ついている自分がいる(笑)。

だから、もうショートウッドにしなければいけないのは十分判っている。
それでも、自分が自分のイメージしているゴルファー像から離れてしまったのを認めなくちゃいけないのが、ひどく残念で口惜しい。