ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

至福の時間を過ごす場所

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夢のキャンピングカーは、ゴルフ前夜の「至福の時間」を過ごすには贅沢な空間だった。
8人が寝られる広さは、2階部分のスペースだけで4人が寝られる...二人なら大の字になって寝られる余裕があった。
そのため、1階部分はイラストのようにテーブルと椅子の形のまま、ゆっくりと出来た。
壁にもたれかかり、長椅子に足を伸ばし、テーブルの上には酒や摘みや本を置いて、入り口近くに備え付けた車載用テレビデオで昔録画したマスターズや全英オープンのビデオを見たりしていた。
いわば動く別荘とも言える大きさだったので、寛ぐには十分だった。

しかし、今の車は広さで言えば半分くらいだろう。
至福の時間を過ごすには、キャディーバッグを片付け、ボストンバッグを片付け、布団の用意をしてやっと前夜祭のスペースが取れる。
照明も明るいし、足を伸ばしてゆっくり出来る事は同じだから不満は無いけれど...やはり以前の広さが懐かしい。

と書くと、あのキャンピングカーが「最後の車」ではなかった事が判ってしまうけれど...
大借金をしてあのキャンピングカーを買った時には、あれを20年以上乗るつもりだったのだ。
実際にセキソーボディでも、そのくらいのメンテはしてくれると約束してくれたし、家から20メートルくらいの距離に駐車場を借りていたので、家の「離れ」みたいな形でキャンピングカーを動かしていないときでも利用していた。
電源コードを家から伸ばして、私の仕事の打ち合わせに使ったり、奥さんが友達と喋ったり、娘達が漫画を描いたり...本当に役に立った。

車的には何の問題もなかった。
しかし、ある日突然、この車に乗り続ける事が出来なくなるような事態が発生した。
一人の男のパフォーマンスで。