ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

4月...春爛漫

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昨日、記事を書こうとしてエイプリルフールに気がついた。

色々なブログでホラ記事が展開されている...ああそうか、今日書けばみんな悪ふざけの与太記事と一緒にされしまうのか....なんて、真面目な記事を書くのをヤメて今日にしようと思っていたのに、一晩寝たら何を書こうとしていたのか忘れてしまった(笑)。

まあ、大事な事ならまた思い出すだろうから、その時に。

一昨日は暖かかった。
日中はまるで初夏を思い出す暖かさ...というより暑さで、近所の桜はみんな一斉に開花した。
三日前にはほんの一部しか咲いていなかった桜が、二日前にまるで爆発したように開花してどこの桜も一気に満開の状態になってしまった。
うちの近所では(世間ではあまり有名ではない)「元荒川沿いの桜」が一番豪勢に咲き誇るが、土手の桜並木は二抱えもある巨木が連なり、川の方向に低く大きく広がった枝が実に美しい。
そこの桜もほぼ満開で、平日だというのに昼下がりから花見の宴会があちこちで開かれている。

実に華やかで明るい。
しかし、一気に開いてしまった為に花びらは殆ど落ちていない。
落ちているのは、花蜜を吸いに来たのかあるいは花芽を食べに来たのか、色々な野鳥が啄んだ丸ごとの花ばかり。
この桜は昨日の冷え込みで少し寿命が延びたかもしれない...でも、桜がもっとも桜らしいのがこの後の一週間。
桜は散ってこその桜。
風に舞い散る桜吹雪程、幻想的で妖しく美しいものはない。
毎年書いている事だけど、あの桜吹雪は時間と現実を越える...風に吹かれて舞い散る桜の花びらに包まれた時、人は時間を越え、次元を越え、逢えない人に会い、忘れた時を思い出し、思わず後ろを振り返る。

年に一度、この2週間だけの花祭り
俺は花の盛りの桜より、今年も散り際の桜に会いに行きたい。



...考えてみれば、俺も散り際の桜かなあ...
花の盛りはなかったけれど。