ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

「つるべ」で一杯

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昨日はブログ&パーシモン変態仲間であるダッファさんと、彼の最近お気に入りの店という「つるべ」で一杯飲んだ。
彼のブログ「110以上たたくゴルファーですが、何か?」に、頻繁に旨そうな酒と摘みの写真が載っているので気になっていた店だった。
店の主人が若く気合い十分な方で、色々な珍しい酒を自分で研究して取り寄せているとも聞いていた。

本当は昨年暮れに「つるべで忘年会を」と言う話から始まったんだけど、次々に予期せぬハプニングが起こってしまいこの2月の末まで順延されてしまっていた飲み会だった。
店のある大門付近は、20年以上前まではゴルフダイジェストや山と渓谷の仕事の関係で、同じ年齢くらいの編集者達と酒を飲んだりした場所だった。
まだ40才前後までは、この辺で「一杯飲もうぜ」と声をかければ飲み相手には不自由しなかった。
...それが、もう山と渓谷社はあの歴史ある自社ビルを売り払ってしまい、知り合いの編集者はもう一人も残っていない。
「うちにもダイジェストの編集の方は来られますよ」と言っていたこの店の若い主人だが、来る編集者の年齢が40前後と言うのでは私の知り合いは誰もいないだろう。

いい店だった。
7~8人が座れば一杯のカウンターのみの小さな店の空間...その一番奥と言う私好みの場所をダッファさんは予約していてくれたので、実に居心地が良かった。
酒も、その日の飲みたいものを店の主人に言っておくと、今入っている酒の中からチョイスしてくれて一杯目・2杯目・3杯目とコースを作ってくれる。
それも一杯目の酒の反応を見て、好みに合わせて調整してくれるようだ。
私は辛口の純米酒で調整してもらう事にしたが、最初の一杯はちょっとフルーティーすぎた。
昨日飲んだのは5杯程?...いずれも美味い酒には違いないが、この日飲みたかった言わば「端麗辛口」には最初の2杯は旨すぎた(笑)。
酒自体が旨いと、摘みが無くても飲めてしまうので危険なのだ(笑)。
ただ、竹葉が好きだと言う話題になると、すぐに竹葉を作っている数馬酒造の「閃」という酒を出してくれた、そしてこの日一番気に入ったのが菊駒。
色々と飲んだ後だったので味覚もいい加減になっているとは思うけど、青魚に一番合うような気がした。
摘みの刺身や焼き魚はいずれも美味しかったが、自分にはちょっと高級すぎた...もっと庶民的なものでも十分なんだけど、この日の摘みはダッファさんが選んでいたのでみな高級品(?)だったのかもしれない(笑)。

話題は主に変態ゴルフ...ダッファさんはパーシモンの名器を多数集めていて、アイアンも難しいと評判のトミーアーマーの945やら何やら...
ボールは糸巻きだし、パターもクラシックのL字の名器だし...こんなクラブでいつもまわっていたら、そりゃあ110は叩きますって(笑)。
ただ、現代兵器の巨大チタンヘッドでカポーンと打って、ポケットキャビティーでドタンと打って「ハイグリーン乗りました!」なんてゴルフじゃ「ゴルフを楽しめない」ってところが一本筋が通っている。
ゴルフの楽しみにスコアなんてモノはほんの一部、クラシック変態ゴルフを十二分に楽しんでいるダッファさんのゴルフは、何時も70台80台のスコアでしかめっ面で不機嫌そうにまわっているゴルファーよりずっと好ましい。
あっという間に10時過ぎ、酒の量も(多分)五合を越えて、「またここでもう一杯」と約束してお開きとなりました。

やはり居心地の良いカウンターの居酒屋ってのはいいなあ...私の行きつけの店だった「ゆうかり」が無くなったのが、今更ながら実に寂しい。