ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

追悼

イメージ 1

「田舎暮らしの鉄人」が、5月初旬に亡くなっていたと知らされた。
確かな情報だとも聞いた。

年は69歳になると聞いてはいたけれど、何しろ毎朝のジョギングやトレーニングを欠かさない、身体を鍛えていた人だったのに...

初めて会ったのは、ゴルフダイジェストで仕事を始めた約30年前。
その頃はデスクだったろうか。
強面で無愛想で、何とも近寄りがたい印象の人だった。
間もなく、週刊ゴルフダイジェストの編集長となり、仕事がらみゴルフがらみの話をする機会が増えた。
ゴルフの腕は千葉県の某コースのシングルで、飛ばないけれどアプローチ・パットが抜群に上手いという噂話は何度も聞いた。

やがて、50歳になった頃か...会社をやめて九州に行った、と。
トライアスロンをやりながら、自給自足生活を始めた、と。
あちこちにエッセイを書いて賞を取り、優雅に暮らしている、と。

10年前、夫婦で彼の家を訪ねた。
漁師をやり、米や野菜を作り、ピアノを弾き、木工をやり...
昼には、船に乗せてもらいナマコや雲丹を捕り、夜には満天の星の下、彼手製の露天風呂に入り、酒を酌み交わし...
出会った頃と変わりなく、愛想を言う訳でもないが心暖かく歓迎してもらった。

また遊びに来ますと言って十年、ちょいと行くには長崎は遠く、仕事も波があり...再び訪れる事がかなわないまま、そんな情報を聞く事になるとは...

最近ゴルフも再開した、と聞いていたのに。
出来る事なら、一度くらい一緒にラウンドしたかったなあ。