ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

化かし合い

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昨日、急に久しぶりのラウンドに行って来た。
一昨日夜の天気予報で、「最高気温が30度まで上がらない」と聞いて、急遽今夏初のラウンドを決行した次第。
場所は栃木県のSカントリークラブ。
何せ一ヶ月以上ラウンドしていないので、軽い身体慣らしと練習代わり。

うまい具合に8時過ぎにスタートさせてもらえたので、(曇りの天気のおかげもあって)ハーフはいろいろと確かめながら(前にも人がいたので)2時間。
わがままを言ってスルーでスタートさせてもらって、後半へ。
スムーズに回っているうちは良かったけれど、詰まってしまった6番ホールからはさすがに暑さが身にしみる...それでも30度くらいとのことだったけれど、晴れてしまったラスト2ホールはさすがに集中力も切れ気味で短いパットにも集中出来なくなってしまった。

飲んだ水分はペットボトルで二人で6本...凍らせたペットボトルと一緒に入れておいたおしぼりが
、冷えていて気持ち良かった...

ショットもスコアも予想の範囲内で大した事なかったけれど、思わず大笑いして注目して楽しませてもらったのが...何組か前のツーサム。
最初はうちの奥さんが見つけた。
「あの人ボールを蹴ってるよ」
ん?...ボールを蹴ってる?
と、林の間から隣のホールをプレーするゴルファーが見える。
その男は前と後ろを盛んに気にしながら、林の間のボールを起用に蹴りながら歩いて行く。
林の外れの広いところまで、まるで自然に歩いて行くようなそぶりで(いかにもボールを探しているような振りで)右足でポンポンと小さく蹴って行った。
と、そこで「ボールあったぞー!」

俺と奥さんは声を出して笑いそうになった。
さすが! 
これはさながら「秘技! 幻のドリブル」とでも名付けよう(笑)。

ちゃんとスコアをつけているらしいことは「これでツーオンだなあ」「これで入れると3オーバーか」なんて会話が聞こえたので判る。
ああ、「相手の人、可哀想になあ」なんて思っていたのだが...

その一緒に回っているゴルファー。
あるホールで木の後ろにボールが行ってしまったのを見かけた。
すると、なんとそのボールを手に持ったクラブで引っ掛けて、さりげなく引きずりながらボールを探すような顔をして前に歩いて行く...ラフなのでこちらからは引きずるボールが見えても、あちらからは見えないようだ...で、木の3メートルほど前まで引きずって行って、いかにもラフにボールが沈んでいて見えなかったという様子で「おお!こんなところにあった!」だって。

さすが、相手もさる者、こちらもさるもの(笑)。
これは「秘技! 木蔭の散歩!」とでも名付けよう。

すれ違ったホールでだけなので、これしか「技」は見られなかったけど、この二人あといくつの超絶技を持っているんだろうか?
なんだか自分のゴルフそっちのけで、彼らの後をついて行ってその技の数々をみんな見たいような気になった。
これぞ、狐と狸の化かし合い?
ゴルフ以外にこんな多彩な技も磨く男達...

いやあ、ゴルフの道って深いなあ(笑)。