ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2009年全英オープンを前に..

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石川遼タイガー・ウッズと同じ組で回るんだそうだ。
おそらく地上波で放送するあのテレビ局が仕組んだものだろう。
何てったってあの局は、優勝争いそっちのけでタイガーの映像ばっかり流す局だから。
昨年も一昨年も...ずーっとあの局はタイガーばっかり映していて(タイガーが出場していない年だって)、いったい誰が優勝争いしているのかさっぱりわからん、なんてゴルフファンを馬鹿にした放送ばかりしていた。

タイガーさえ映しておけばみんな喜んで見てるだろう,なんてゴルフファンを馬鹿にしたような放送の仕方を改めて欲しいんだけど...まず無理だろう。
それが今度は石川遼とタイガーが同じ組?...まず放送時間の90パーセントがこの二人の映像だろう。
俺が見たい、「復活した」デュバルとノーマンなんか映してくれるかどうか?
おそらくワンシーンくらいしか映らないだろうなあ...

で、石川がタイガーと回る。
これは石川が4日間全英オープンをやりたかったなら,最悪の組み合わせだろう。
今まで,こういった試合でタイガーと回った選手のほとんどがタイガーに壊されている。
それは別にタイガーが悪いことをして壊したというのではなく、タイガーの存在感,スイングの風切り音,ボールを打つ音、ショートアイアンやアプローチの精度、パットの気合い...それにタイガー応援団の存在,そんなものが超一流の選手でさえ調子を狂わされて崩れて行くことが多いということ。

例えば,マスターズや全米オープンなんかでも,時の欧州最強のゴルファーと言われたコリン・モンゴメリーや,冷静さ世界一と見られていたニック・ファルド、世界最強と言われていた頃のノーマンなんかが、いずれもタイガーと一緒に回ったとたんにスコアを崩していった。
プロゴルファーに言わせれば,あのスイングを見ないようにしていても,打球音やショットの結果の動きに知らず知らず力が入ってしまうんだとのこと。

今回、予選の二日をタイガーと回るというのは石川にどんな影響を及ぼすのだろうか...
親善試合じゃないんだから,タイガーが石川に回りやすいように気を使ってくれるなんてことはあり得ない。
だが,本気でつぶしにくるほどの脅威とも見ていないだろう。
もし,石川に気を使っているようなそぶりがあれば、それは石川を競争相手ではなく「お客さん」として見ているときであると思う。

テレビ局の都合ではなく、純粋に石川が結果を残せるように考えるなら、予選は無名もしくは中堅のベテラン連中と組んだ方が良かっただろう。
そしてなんとか予選を通ったあとで、なんとかうまくいってタイガーと回る、なんてのが一番いい結果を生むパターンだと思う。

俺の予想としては,この組み合わせのおかげで石川の予選突破はほぼ無理になった。
ゴルフ以外の商売の犠牲になったな,と感じる。

ただし,この予想を覆して予選突破ができれば、そのときはタイガーと同じ土俵に上がる力がついたんだ,と全面的に認める。
今日の夜,注目して見ることにする。