ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

「小銭の貯金はするな!」って言う、馬鹿ニュース

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世の中、オミクロン株は爆発し「ワクチンは早く打つ」なんてのは掛け声だけで、我々には今だになんの通知も連絡もない。
海底火山は爆発し、中国ロシアはあちこちの国の国境周辺を動き回り、ミサイルは飛んで石油は値上がりし、大雪は降るし風は冷たい。

そんな中で、郵便局が硬貨の扱いの手数料を新設したんだとか。
小さなニュースだけど、改めて調べてみると「硬貨の貯金」に対する郵便局や銀行の酷い対応がわかってきた。
俺が小さい頃、みんなに勧めていた「贅沢を我慢して未来のために小さな貯金を」なんて考え方が、今じゃ景気を悪くする元凶みたいに言われている。

その所為か、小銭の貯金や硬貨の扱いは手数料を取られる率が非常に大きく、銀行にとって全く歓迎されない代物だという事がどんどんあからさまになって行く。  

もともと法律でも「20枚以上は受け取りを拒否できる」なんて決まっているし(ただしこれは「同一硬貨が20枚以上」なので、種類の違う硬貨なら20枚以上でも使えるそうだ)、今度決まった手数料を見ると500円硬貨以下の少額硬貨では貯金する意味もないようだ(特に1円玉なんてはっきりと損になる)。
これから先は、小学生達が貯めた少額硬貨の貯金箱などは実質「使えないお金」「無駄な貯金」になって行くんだろう。
500円硬貨の貯金だって、いつ「20枚以上は取り扱い出来ません」なんて法律になるか...全く「お上」が信用出来ない。

国家経済としては...「個人の収入が部屋のタンスに死蔵されてしまうと国の経済が回らないから」、なんて考えての政策なんだろう。
が、こんな奴はただの弱いものイジメだ。
少ない月給で働く普通の国民の、必死の思いで溜め込んだ小銭や硬貨の「はした金貯金」を奪うより、時代の流れに乗って要領良く大金を稼いだ企業や個人から、「アンフェアに溜め込んでいる大金」を吐き出させるのが本物の政治家の仕事じゃない?
貧乏人からなけなしの硬貨や小銭を吐き出させ、貯金するだけでも金を取り、ついにはアナログの「お金」から管理しやすく大儲けしやすい「デジタルマネー」に移行させたいのが、今の政治家を動かすIT大企業とIT大金持ちの目的なんだろうけれど。

なあ、
「小銭の貯金はしちゃいけない」なんて世界を作るなよ!
「ものを作るより、金融取引で大金持ちに!」なんてのが常識の世界は狂ってるって事に、気がつけよ。

 

 

ブタの貯金箱の怒りが、こんな世界にしようとしている者共の悪夢の中で、盛大に爆発すればいい。

 

 

...なんてのは、昭和のジジーのピント外れの戯言なんだろなあ、きっと。