ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

47回目の後は71回目

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本当は今日房総方面でラウンドのはずだったんだけど、天気予報が「一日雨」ということで二日前にキャンセルした。

今年九月まで、うちの奥さんの病気と世間を騒がせている武漢肺炎のために、ゴルフは全くプレーしなかった。
それが落ち着き始めた十月、思うところあって週一ラウンドのゴルフを再開した。
もう現代クラブを使うつもりは全く無く、百年もののヒッコリークラブと数十年前に生産を停止した「腐った」糸巻きボールで、「俺のゴルフ」を楽しむつもりで。
飛ばない・フルショット出来ない・難しすぎる、なんてことは言い訳に用意せず、ただ自分が自分のやりたい「ゴルフ」をプレーする。
そんなゴルフを「より楽しむ」ためには、距離が短く多彩なショットが必要となる...いわゆる世間で「トリッキー」と呼ばれる様なコースが向いている。

うまい具合に、そうしたコースは「一人でも参加できるオープンコンペ」というのを頻繁に開催していて、上位に入ればそれなりの賞品も貰えるという副次的な楽しみもある。
そこで、天気予報と合わせて十月からオープンコンペに参加し始めた。

まず、今年初ラウンドのロイヤルメドウGC
ここは48でラウンドして、新ペリア5位入賞。

2戦目はスプリングフィールズGC
これは49でラウンドして13位の参加賞のみ。

3戦目は旧双園CCのトミーヒルズ。
ここはパー5で17の大叩きして、58のビリ。
なんとBM賞というのを貰った。

4ラウンド目は大人の遠足仲間とのサミットGC
ここでウッドクラブでの頭叩きチョロが多発して頭を抱えた。
多分ハーフ50以上でトータルは勿論百叩きだったはず(記憶に無い)。

ここで十一月になって考えた。
「回ったことのないコースをオープンコンペで真剣にラウンドして、スコアと賞品を取りに行こう!」と。
つまりそれは、「毎週1回ジジーゴルファーの武者修行に出てみよう」、なんて意味になる。

今年5ラウンド目「武者修行1戦目」は新君津ベルグリーンCC。
頭叩きは直したものの、50センチパットを外しまくって47...21位。
参加賞のみ(泣)。

6ラウンド目「武者修行2戦目」は大多喜城GC
ショットもパットも修正出来たのに、今度はアプローチが大崩壊。
スコアはバーディーとっても49!...49位で参加賞(泣)。

7ラウンド目「武者修行3戦目」はG7CC。
パットもアプローチも修正出来てたのに、またいきなりの頭叩きで調子が狂い、OB・池ポチャ・ロストがあっての51!
勿論参加賞のみだが、ついでにちょっと右膝に痛みが残った。

8ランド目は、ホームコースならびにキャンピングカー仲間の友人との誕生日記念ラウンド(要するにコースの誕生日カード使ったラウンド)。
前半は44といい調子で回れたが、後半かなり膝が痛み出したのが気になった。
それ以降、毎日ずっと湿布薬を膝に貼り続けた。

9ラウンド目「武者修行4戦目」(最終戦)は、27日の予定だったが一日雨予想が変わらず、止むを得ずキャンセルして急遽26日に大平台CCのオープンコンペに参加した。
結果は45で33位...またしてもの大外れで参加賞のみ。
同じスコアだった同じ組の女性が準優勝なんだから、ただ俺の運が悪かった。
主な敗因はパー3での6の大叩き...これはこのホールのティーグランドが人工芝だったので、クラブの破損を恐れてボールだけを打ちに行き大きく引っ掛けてしまったため。

と言う事で、武者修行は「全敗」の結果となった。
ヒッコリーゴルフの手応えは十分あったものの、今の状態は昨日のラウンド後半から右膝が痛んで歩くのにも苦労している。
それでなくても右膝を痛めていたのに、昨日のコースはまるで山歩きをしているようなアップダウンがあり、後半ハーフはかなり痛みが激しくなってまともに歩けないくらいのダメージになった。


...これで俺の「今年のゴルフ」は終わり。
そして、本来は今日が俺の誕生日...親父の死んだ年よりも確実に1年長生きしたという意味がある誕生日だ。
その日をゴルフ場で迎えて何かを感じるつもりだったんだけど、結局今この日は痛む右膝を湿布薬でぐるぐる巻きにして、パソコンに向かって仕事をしている。

 

...こんな歳まで生きていられるなんて考えもしなかった。
酒を飲みながら「あとは頼むな」なんて約束した仲間が先に行っちまった...俺はまだここに居るのに。
結局、俺はお前らに何もしてやれなかったんだな...最近はそういう味の酒が多い。


先日、1枚のハガキが来た。
「喪中につき...」
個人的な付き合いは全く無かったのに、長い付き合いだった美しい女性。
俺の新婚の頃の、イラストの仕事の付き合いのあったデザイン事務所...そこのとっ散らかったデザイナーたちの間に、およそ馴染まないごく普通の雰囲気の美しい女性が居た。
そこでは、挨拶をしても返事を返してくれるのは彼女だけ。
デザイナーという肩書きのゲイやらぶっ飛び男やプレイボーイや今風飾り女や流行溺れの若者たちの間に咲いた、一輪の池の睡蓮のような雰囲気の女性だった。
個人的な話をしたことは無かったのに、たまたま俺が「最初の個展をやる」なんて話が出た時に、「絶対行きます!」なんて言ってくれたのは彼女一人。
それから...個展を開く時には必ず見に来てくれて、毎年の年賀状は一年も欠かすことなく届いた...そんなだけの付き合いだった。
もう最後に開いた10年以上前の個展の頃の話...彼女は個展会場に可愛らしい娘さんと二人で来てくれて、昔話や思い出話を明るく話していた...そして、相変わらず美しい人だった。

...そうか...あの人も逝ってしまったか。
貴女は出会ってくれて「ありがとう」という存在でした。

ありがとう。