ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

「クラシックスイング」を考えてみた

この前のラウンドでの「当たらなさ」具合が、今の俺のスイングイメージの根本がヒッコリークラブに合っていないからじゃないか?  と、俺は足りない頭で考えた。

じゃあ、「ヒッコリークラブ全盛の時代の名手たちはどんなスイングをしていたんだろう?」と興味が湧いたので、YouTube上に上げられているヒッコリークラブを使っているスイングを色々と見てみた。
その結果、「ボビー・ジョーンズを代表とするこの時代の名手たちのスイングは、今の俺のスイングイメージとはかなり違う」ということが改めて確認出来た。
そんな「クラシックスイング」がこれ。

f:id:ootataki02:20201026124714j:plain

アドレスからトップまででまず気がつくのは、低くインに入れるバックスイングと、かなりシャフトクロスするトップの形。
今のスイングじゃ「絶対に直した方がいい」と言われる「シャフトクロス」...上達しようと考えるゴルファーたちは、今全盛のプロたちがやっている「レイドオフ」が正解と考えて懸命にそっちを練習しているはずだ。

だが、この時代の名手たちはニブリック(今のウェッジ相当)でスクエア、マッシー・ミッドアイアン.ウッドと、シャフトが長くなるにつれて飛球線にシャフトがクロスして行く。
多分その原因は、「その場で回転するピボットターン」をしているからだろう。
ゴルフ名言の一つに「体重移動は回転の結果だ」(ディック・メイヤー)というのがあるが、まさに彼らのスイングはそう見える。
その場所でターンというスイングは、左足のヒールアップはしても体重は右足に移動せず...つまりトップでリバース気味に見えるが、ダウンからインパクトでも右足に体重を移したりせずに「その場で回転して」振り抜く。

f:id:ootataki02:20201026124751j:plain

スイング全体は思ったよりかなりフラットで、縦回転よりシャフトの長さに合わせた横回転で振り抜いているように見える。

そして何より特徴的なのは、バックスイングの時点で右肘は体についたまま...ヒールアップしながら、左腕は伸ばしたままでかなりインサイドに引いて、低いトップに収まる。

俺にとっては、その場で右肘を体につけたまま「小さな円」で回転させるイメージだ。
それは、右肘を体につけたままでも左腕は曲げずに、体をヒールアップさせながらシャフトクロスOKで「しっかり回し」、その場でフラットに回転させてボールを打ち抜く...そんなスイング。

このスイングならミッドアイアンでもウッドでも、あのヒッコリー独特のシャフトのしなりに惑わされずにボールをクリーンヒット出来そうな感じがする。
...昔の名手が作り上げたクラシックスイングなら、それはヒッコリーのクラブの特性に合った動きのはず。




...やってみる価値は多いにある。
次のラウンドではこれを意識して、再チャレンジしてみたい。